Love game《3》- 9

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「そろそろ帰ろうかな」 真麻が腕時計に視線を向けた。時刻はもうすぐ六時半。 融資や渉外の勉強会も、もうすぐ終わる時間だ。 「本店長と鉢合わせしない内に帰ろう」 「うん」 カフェを出て女子ロッカーに向かう私達。同期ではあるけど、大卒の真麻は四歳年上。そろそろ結婚を意識する年齢。 道玄坂課長は三十二歳。課長も結婚適齢期だな。社内恋愛禁止の三田銀行で、結婚へのゴールが果たせるのか。 要領のいい真麻は、要領の悪い瑠美とは違い、上手く幸せを掴めるのかも知れない。 私は瑠美と同類かも。 要領が悪くて、恋愛下手だ。 昂幸としか付き合ったこともないし、瑠美みたいに男性経験はない。 だから三田にキスされただけで動揺し、隠された真実に気付かない。 本当にバカだ。
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