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「カラスミ」それが世界を狂わせた。
カラスミは最先端科学を駆使した疑似的魔法で、
人が生まれ成長する仮定で心の叫びに応じて
発動する。
ある者は身内の危機に。ある者は欲望の
ために。またある者は悲嘆のために。
そしてこれから語られる話は作者の思いだ。
西暦2470年4月9日12時48分。
「風質 密!!」
「はい。」
「なぜ入学早々大遅刻をし、12時45分に学校に
来るんだ!?」
「12時30分です。」
「先生に口答えするな!!」
職員室に生徒と先生の声が響き渡る。
「先生。所詮大人は言い分けだとかしか
言わないから僕は言わなかっただけです。」
「・・・はーーーー。ヒソカ、お前は・・・・。
わかった。とりあえず聞くから言ってみろ。」
「・・・・マリア。」
「はい。」
「橘先生になぜ遅れたか教えろ。」
「はい。」
「橘先生、ヒソカは猫を助けていて遅れました。」
「ほう、猫・・・?」
「はい。高校3年生かと思われる3人は猫を投げては
大爆笑しておりました。」
「そして?」
「以上です。」
「・・・・・・・・?」
「以上とはどういう事だ?」
先生が不思議そうに聞く。
「ヒソカはいじめられている猫を見ると、そのまま
眺め、時折笑っておりました。」
「・・・つまり、ヒソカは猫がいじられているのに
助けず、眺めては笑っていたと?」
「ご理解が早いですね。」
マリアがあざ笑うように言う。
「なぜ助けなかったんだヒソカ?」
「?僕はただ一般人と同じ対応をしただけですよ。
逆に先生は助けるんですか?」
「もちろんだ。人として当然だろう?」
「そうでしょうか?先生が声をかけたとして生徒は
どうしたでしょう。猫をいじめる相手です。
まさか「せっ先公だ!?にっ逃げろ!!」とは
今の時代あり得ません。
すると先生は3人にからまれます。最悪カラを
使われて病院おくりですよ。
周りには大人だっていました。それでも誰も
いかないのは自分が厄介事に巻き込まれたく
ないからです。
まとめて申し上げると、人はみんな自分が中心です。
でも悪い事じゃないんです。
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