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土煙がようやく収まってきたと同時、
勢いよく言葉が返ってきた。
そこには屈強な体を持った強面の顔に傷のある
高校生が手にはどでかいハンマーを持っていた。
「俺様の名は、田中義男だ!!」
明らかにモブだなとヒソカ、マリア、橘は思った。
「ふっモブだな・・・。」
「ヒソカ、そこは言ってあげない方が良いかと。」
「んだとテメェぶっ殺すぞ!!」
ヒソカは脱力して言った。
「うわ~や~ら~れ~る~。」
ブチッ
そう音がした気がする。
「殺す・・・」
その瞬間田中は視界から消えた。
マリア、橘は何が起きたかわからなかった。
ただ、マリアはなんとなくわかった。
200mほど吹っ飛んでいた。
田中が。
田中が。
田中が。
大事なことなので3回言いました。
「ぐぁ・・・・。」
「あ~れ~?僕を殺すんじゃなかったの~?」
頭をなでながら言う、
マリアの。
いつも無表情極まりないマリアが紅潮し微笑した。
デレデレである。
「くそ・・・こんなバカップルに・・・」
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