第1章

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 土煙がようやく収まってきたと同時、  勢いよく言葉が返ってきた。  そこには屈強な体を持った強面の顔に傷のある  高校生が手にはどでかいハンマーを持っていた。  「俺様の名は、田中義男だ!!」  明らかにモブだなとヒソカ、マリア、橘は思った。  「ふっモブだな・・・。」  「ヒソカ、そこは言ってあげない方が良いかと。」  「んだとテメェぶっ殺すぞ!!」  ヒソカは脱力して言った。  「うわ~や~ら~れ~る~。」  ブチッ   そう音がした気がする。  「殺す・・・」  その瞬間田中は視界から消えた。  マリア、橘は何が起きたかわからなかった。  ただ、マリアはなんとなくわかった。  200mほど吹っ飛んでいた。  田中が。  田中が。  田中が。  大事なことなので3回言いました。  「ぐぁ・・・・。」  「あ~れ~?僕を殺すんじゃなかったの~?」  頭をなでながら言う、  マリアの。  いつも無表情極まりないマリアが紅潮し微笑した。  デレデレである。  「くそ・・・こんなバカップルに・・・」
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