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「バカ?」
ヒソカはそうつぶやいた。
嘲笑したヒソカは言う、
「さぁ・・・モブの田中君、真面目にやりますか。」
「俺はさっきから真面目だよ!!」
二人は見つめ合う。
先に田中が動く。
物語の中では先に動いた方が負けるということが多い。
田中が亜音速でハンマーを振り下ろす。
田中ハンマーは60kg。常人が振り下ろせる
速度ではない。異人でも無理だが・・・。
振り下ろされたハンマーをヒソカは紙一重で避けた。
はずだった。
ヒソカは顔に鈍痛を感じた。
「ぐっ!?」
っな!?僕は避けたはず・・・
「っは!!びっくりしただろ?俺のハンマーは
衝撃波を吸収し一定の距離に散開させる能力
「クラッシュ」だ。」
「そうか・・・それがお前の「心の重み」か。」
「さぁ・・・死ね!!」
ヒソカは珍しく焦っていた。
突然予想だにしなかった打撃、そして衝撃波は脳まで
届いていた。
マリアはこのとき既に勝負は決したとわかっていた。
田中は駆け出し右手に持つハンマーを後ろに戻し、
遠心力と円運動で加速し最大出力でハンマーを水平
に振った。
橘はヒソカが四散するのを
想像してしまった。
「っふ」
ヒソカは笑う。
ヒソカは
「衝撃よ、その波を止めよ!!」
その瞬間すべてが止まった。
田中の攻撃は停止。
「っなっ!?ありえない!!」
田中は理解できなかった。
「・・・理解できなそうだな。」
「何をした!!」
田中は驚愕の顔をし、ヒソカに問いただした。
「・・・まっ、いいよ教えてやる。」
マリアをのぞく、橘、田中がヒソカを見つめる。
「最初に言うと、これは僕のカラじゃない。
これはどっかのバカが作った擬似的魔法を応用した、
浸透術式「心中」。」
「しんじゅう・・・?」
「ああ、「心中」は心の思いを重いをその重さの分だけ
次元に干渉して力を発揮する。」
「・・・つまり、俺にはお前のカラを使うまでもないと?」
「ああ・・・」
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