夫婦の名乗り

12/13
前へ
/463ページ
次へ
元コンピュータの父親と、生まれ変わってきた母親。 あの日、二人の出逢いから再会までを話して聞かせた。 「そ、そうよ。パパ達の話をマルクにも教えて……自分達もそうなりたいねって話してて……そ、それで……。」 「はは、それじゃ私達に感化されてしちゃったんですね。んー、親の責任ですね、これは。」 「って事は、責任取ってすぐにプロポーズした訳?」 病院のベッドの上でプロポーズしたマルク。 何であのタイミングだったのか不思議だったとシルビアが言う。 「せ、責任って訳じゃ……。愛してるからプロポーズしたんですよ。手放したくなかったし。」 「父さん16でプロポーズしたの!?今の俺と同じ歳で!?あり得ねぇ!」 「プロポーズだけだ!結婚は大学出た後だからな!あり得なくないだろ!」 「ってゆーか二人共一途だな。他の相手いた事ないんだろ?一途は遺伝だったのか……。」 ナイト家の家族を見れば良く分かる。 シャスタとシルビアは言わずと知れた一途な夫婦。 マイケルとクリスも生まれ変わりの夫婦だ。 マルクとソフィアは同じ家に産まれて一緒に育ち、共に戦い愛し合って結婚した。 ディアだって同じだ。 8歳の時から一人の男を想い続け、7年経ってようやく結ばれる。 だったら俺は……? .
/463ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加