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「何で今日なんだよ。しかも一気に16はギャップあんだろーが……。」
「嫌いですか……?ファルミナの事……。」
「ふったら許しませんからね!」
答えようとしたティムより先にヴィシュヌが叫ぶ。
「な、何だよそれ。俺のせいだって怒ってたくせに、ふるなってゆーの?」
「当たり前です!人間ごときが女神をふるなど以ての外!しかも維持神の娘なんですからね!?」
「いや、ペアだからふる気はないけどさ……許可すんの?」
「うっ!そ、それは……」
認めたくない。
だがファルミナがふられるのは許せない。
父親の葛藤だ。
「認めりゃ良いじゃねぇか。ペア確定してんだし。反対したってくっつくもんはくっつくだろ?」
「他人事だと思って簡単に言わないで下さいよ。セフィーナが同じ事したらどうするんですか。」
「こっちは下界だからな。急成長なんかあり得ねぇし、天界への行き方だって知らねぇから心配ねぇよ。」
「そう思って油断していたんですよ、私も。成長の仕方と下界への降り方……知っているとは思わなかった……。」
シヴァとヴィシュヌのそんな会話をよそに、誕生パーティーは再開されていた。
その一角で、ティムとファルミナが会話する。
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