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「きゃあ、久しぶりね、あ~ん、格好いい……。」
彼女の目当てはヴィシュヌの乗り物のガルダだ。
首に抱きつき、すりすりしている。
「はは、お久しぶりです、シルビアさん。」
シルビアに抱きつかれ、照れ照れしながら挨拶する。
あの宴会以来会っていなかったのだ。
「ガルダったら全然遊びに来てくれないんだもの。みんなシャンプーしちゃったわよ?」
「す、すみません。何かと忙しくて……。」
ヴィシュヌに視線を移して彼が言った。
「あっ、まさか嫌がらせ!?妬んでガルダをこき使ってるんじゃないでしょうね?」
「嫌がらせなんかしませんよ。忙しかったのは事実ですからね。」
「じゃあ、この任務が終わったら遊びに来て下さいよ。シルビアが待っていますからね。」
微笑むシャスタに頷くガルダ。
あの夜語り合った互いの類似点。
ある意味分身のガルダには嫉妬心が起こらない。
「あ、シャスタ、次行かなきゃ。」
「そうですね。では私達はこれで。」
笑って手を振り姿を消す二人。
残されたヴィシュヌが首を傾げていた。
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