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「あ~……ディアが大人になってしまう……」
「ファルミナ~……私のファルミナ~……」
マルクとヴィシュヌが嘆いていた。
「っていうか!父親ならティムを止めて下さいよ!」
「じゃあガルダを止めてくれるんですか!?」
「無理です!諦めて下さい!」
「だったらヴィシュヌ神も諦めて下さい!ディアだけヤられるなんて癪ですからね!」
「うわ、何ですかそれ!酷すぎませんか!?」
何やら喧嘩に発展している父親二人。
「ティムに迫ったのはファルミナの方ですよ!?メイクラブ覚悟で来たんですから仕方ないでしょ!」
グッと言葉に詰まるヴィシュヌだが、それはディアも同じ事。
「ディアだって覚悟のメイクラブじゃないですか!それも仕方ない事でしょう!?」
「落ち着いて下さいよ。二人が喧嘩してどうするんですか。」
見かねたシャスタが仲裁に入る。
「そうよ。ペアなんだから、そこは諦めなさいよね。」
「でも!」
反論しようとした二人をギロリと睨む。
「ペア達の邪魔をするという事は……私に喧嘩を売っているのと同じ事よ……。」
彼女は『愛』と『戦い』を司る女神。
ごくりと唾を飲み込んで、口を噤むヴィシュヌとマルクだった。
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