駄々っ子ファルミナ

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「そうだ……。お前は俺の恋人だ……。ファルミナ……愛してる……。」 「ファルミナも……お……お兄ちゃんを……あ……愛して……ぁっ……ぃやぁっ」 ガクガク震えるファルミナ。 一瞬驚いたティムだったが、彼女が達したと分かり達成感を覚えた。 「俺も……もう……っ」 達成感が安堵に変わり、限界を迎えた。 我慢を解放し、力の抜けたティムがファルミナの上に倒れ込む。 「お兄ちゃん……愛してる……。」 キュッとティムを抱き締めファルミナが囁いた。 「俺も愛してるぞ……。ごめんな、子供扱いして……。お前は立派な大人の女だ……。」 「ええ……ありがとう、お兄ちゃん……。ねぇ、もう一回してくれる?」 「はあ!?む、無理!出したらお終い!しばらくしねぇと無理!」 え~っ、と頬を膨らませたファルミナは女神。 疲れ知らずの女神だ。 先が思いやられると苦笑しながら、膨れた彼女をなだめるティムだった。 こうして、双子のティムとディアは時を同じくしてメイクラブを体験した。 16歳の誕生日。 この日、二人は永遠の伴侶を得たのである。 .
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