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誕生日から3日後。
夏休みまで一週間をきり、生徒達が夏休みの話題で盛り上がっている。
そんな中、ティムだけがどんよりとした顔を机に乗せていた。
「お前さぁ、ディアに先越されたのがそんなにショックだったのか?」
土日を挟んでの登校日。
幸せいっぱいのディアとは逆に、バスの中でもずっと落ち込んでいたのだ。
「越されてねぇし……引き分けだ……。」
ガタッと後ずさるジェイク。
「な、何つった……?今……何つった……?」
「だから……越されてねぇって……。俺もヤったから……。」
ぼーっとしたまま答えるティム。
ガシッと襟を掴まれて。
頭をガクガク揺さぶられた。
「裏切り者!ひでぇじゃねぇか!ヤる時は一緒だって言ってたよな!?」
「はあ!?言ってねぇし!一緒にどうやってヤんだよ!アホかお前は!」
「一緒って、そーゆー意味じゃなくて!つーか誰とヤったんだよ!お前彼女いなかったろ!?」
「あー……誕生日にできた……。てか聞いてくれよ!」
掴んでいたジェイクの腕を外し、愚痴をこぼす。
「あのオヤジ!10時になったら部屋に乗り込んで来てよ!寝込んでた俺らの布団引っ剥がして連れてっちまったんだぜ!?俺の息子を馬鹿にしやがって!あの性格じゃばあちゃんにふられて当然だっつーの!」
一気に喋り、呼吸を乱すティム。
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