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「きゃあ!もう、アイラーヴァタったら!」
長い鼻に巻き付かれ、持ち上げられた。
〈何して遊ぶー?あ、背中に乗るー?〉
「遊ぶのは後よ。愛想良くしてね。FLAGの未来がかかってるんだから。」
〈はーい。絶対遊んでよ。〉
納得したアイラーヴァタがシルビアを降ろし、サイン会が始まった。
写真集を手に、お気に入りの神々にサインを貰うファン達。
神獣達は一カ所に集まり、子供達の相手をしている。
ここを仕切っているのはティムとディア。
ガルダが神獣達の通訳として対応している。
一段落つき、神獣達に水を用意する双子達。
「いいな~、おじいちゃんとおばあちゃん。ディアも乗り物が欲しい……。」
「乗せてもらってるから良いじゃないか。ディアは女神じゃないから貰えないだろ?」
「貰えるとしたら何が欲しいんですか?」
尋ねたガルダをじっと見つめるディア。
その瞳はキラキラ輝いていた。
シルビアのミニチュア版にドキッとする。
「空を飛べる鳥が良い!クジャクもきれいで良いけど、猛禽類ってかっこいいし!ディア、ガルダが欲しい!」
「だから貰えないだろって。ガルダはヴィシュヌ神の乗り物なんだから。」
ティムに言われて考えた。
どうすればガルダを貰えるのだろうと……。
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