31人が本棚に入れています
本棚に追加
/463ページ
2042年元旦。
新年を迎えたナイト家はいつになく静かであった。
「すっごい静かね。神々がいないとこんなに静かだったんだ。」
朝食の席でソフィアがつぶやく。
そこには両親を始め、シヴァ夫妻とガネーシャ夫妻の姿もない。
「師匠達が旅行してた時と同じだろ?」
「だって帰って来てからずっと賑やかだったじゃない。パパ達がいなくても誰かしら降臨してたし。神々が一人もいないのって初めてでしょ?」
「そうね~。でも静かなのは一週間ほどでしょう?神々の一番忙しい時期だって言うし……。」
「シルビア達は今年が初めての任務だろう?シャスタ君はともかくシルビアは……ちゃんとやれているのか心配だよ。」
ロナルドのつぶやきに、頷いて同意するハウエル一家。
ソフィアとマルクも頷いていた。
その神々はというと━━。
「何で俺一人が子守りなんだよ。シャスタも手伝え。」
「私も忙しいんですよ。破壊神と違ってね。」
ニッと笑ってシャスタが言った。
「暇で悪かったな!つーか、こっちが放棄してんだよ!ったく、遠慮がなくなったら言うようになったじゃねぇか。」
「あはは、シヴァだから言えるんです。他の神々にはまだ言えませんよ。」
「あれ?シャスタも休憩中?」
下界へ瞬間移動する為の中継地点。
その天界で子守をしているシヴァのもとに神妃達が戻って来た。
.
最初のコメントを投稿しよう!