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迎えた5月21日。
朝からパーティーの準備に追われるナイト家。
ティムとディアの9歳の誕生日だ。
「おじいちゃん、ケーキ出来た?」
帰宅したディアが厨房を覗く。
「もう少しで出来ますよ。飾り付けをしたら完成です。」
「えへへ、楽しみだな~。ガルダも来てくれるかな?」
「どうでしょうね……。やはり来て欲しいですか?」
「うん!だってフィアンセだもん!」
えへへと笑うディアの頭を撫で、笑って飾り付けるマジパンを取り出した。
「あっ、ガルダだ!格好いい!」
「ディアもあるんですよ。並べて飾りますからね。」
ウエディングケーキみたいだと大喜びのディア。
どこまで本気なのかと苦笑しながら飾り付ける。
「ほんとディアちゃんはおませなんだから。半獣のガルダをお婿さんにするなんて、私の真似してるのかしら?」
「してないもん。ガルダはガネーシャ神より格好いいし~。象より鷲の方が絶対いいもん。」
「あら、象の方が可愛いでしょ?鷲って恐い顔してるじゃない。ガネーシャは子象だから可愛いわよ~?」
「ディアは鷲が好きなの!あの顔が大好きなの!猛禽類最高でしょ~?」
二人の会話にシャスタが笑う
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