誕生日と誕生日

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「どちらも素敵ですよ。はい、完成しました。」 出来上がったケーキを見て大喜びする孫娘。 微笑んで見ていたシャスタだが、ナンシーに異変が現れた。 「う……いたた……」 ちょっと膨らんでいるお腹を抱えて座り込む。 「だ、大丈夫ですか?女神は流産しないはずですが……。」 「り、臨月よ、陣痛みたい、んっ、」 言われて思い出した。 女神のお腹はあまり大きくならないのだ。 とても臨月に見えない為、すっかり忘れていた。 「とりあえず移動しましょう。歩けますか?」 首を振るナンシーを横抱きに移動する。 「ディア、おばあちゃんとガネーシャを呼んで来て下さい。」 「う、うん。ナンシーお姉ちゃん、大丈夫なの?」 「大丈夫ですよ。赤ちゃんが産まれるだけですから。」 「え!?産まれるの!?じゃあ誕生日一緒だね!」 嬉しそうに笑ってシルビア達を呼びに行く。 「そうか、誕生日が一緒になるんですね。そんなに嬉しいのかな、同じ誕生日は。」 くすくす笑うシャスタに、ナンシーが目で訴える。 ハッとしてナンシー達の部屋へと向かった。 駆けつけたシルビアとガネーシャが出産を手伝い、息子のタナトスが誕生する。 産声を聞いて駆け込むシヴァ夫妻とバートン夫妻。 .
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