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「おじいちゃんが作ったんだよ!ケーキもすごいんだから!」
おじいちゃんっ子のディアが自慢する。
「まあ、マルクさんのお父様はまだまだ現役なのね。」
「いや、俺のじゃなくてソフィアの」
「皆さん、お口に合っていますか?」
そこへシャスタが顔を出す。
初めて訪れた母親達の感想が気になっていたらしい。
写真集などで有名なシヴァ神ことシャスタ。
彼の登場に臆する母親達。
ところが子供達は慣れたものだった。
「ディアのおじいちゃん!すっごく美味しいよ!」
「ティムのおじいちゃん、ケーキまだ!?」
「ケーキはもう少し後でね。それまで楽しんで下さい。」
「僕フィリアと遊びた~い。」
「あっ、私も!」
何度か遊びに来た事のある子供達だ。
黒豹でも怖がらずに遊んでいた。
「分かりました。フィリア!」
呼ばれて駆けつけるフィリア。
子供達の相手を頼まれ、喜んで引き受ける。
「パパ、噛まないようにちゃんと言っといてよ?」
「ソフィア……。フィリアがそんな事すると思ってるんですか?」
「一応よ一応。子供達は慣れてるけど、お母さん達は初めてだもの。」
「大丈夫ですよ。あ、ほら、そんなこと言うからへそ曲げたじゃないですか。え?ぷっ、あはははは、」
突然笑った父親に首を傾げるソフィア。
ハッとして問い質す。
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