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隣に連れて行かれたディアはそこにガルダの姿を発見した。
満面の笑みで飛びついたディアを、ガルダが笑って抱きかかえる。
親子のように見える二人に微笑むシルビア達。
「誕生日おめでとう、ディアちゃん。はい、プレゼント。」
喜んで受け取ったディアが、プレゼントを見て大喜びする。
「格好いい!ありがとうガルダ!」
「どう致しまして。着けてあげましょうか?」
大きく頷いたディアの左中指に、鷲を象ったシルバーのリングがはめられた。
「何で中指なの!?薬指じゃないの!?婚約指輪なんでしょ!?」
「えっ!?そ、そんなつもりじゃ……。」
ぷくっと膨れたディアをシルビアがなだめる。
「婚約指輪は大人になってから貰いなさいね。今から貰ったらサイズが合わなくなっちゃうわよ?」
それで納得したディアが、ママに見せると言って出て行った。
「んー、結構本気みたいね。」
「でも今のうちでしょ?大人になったら忘れますよ。」
「忘れなかったらどうする?ガルダ、本気でお嫁に貰っちゃう?」
笑ってシルビアが尋ねる。
「そ、それは無いと思いますよ。ディアちゃんは鷲が好きだから言ってるだけで……。」
「まあね~。実際ペアになるかどうかは大人になるまで分からないし……。」
「ガルダと人間のペアはねぇだろ。あいつのミスも無くなったしよ。」
「分からないわよ~?ミスが無くなったの去年だし。ディアはもう産まれてたでしょ?あり得るかもね~。」
「な、無い事を祈りますよ。」
と、頬を掻く創造神のシェンだった。
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