新年のお仕事

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「アレックスの様子を見に来たんです。シヴァにひいきされていそうでね。」 「しねぇよ。三人まとめて兄妹みてぇなもんだろ?俺の息子も同然だ。」 笑うシヴァに同意して頷く三人。 分身の子供は我が子同然だった。 「あ、もう行かないと。えーと、イギリスは……と。」 次の目的地イギリスへと降りて行くシャスタ。 「知識の神も忙しいわね。シルビア、もう慣れた?」 「ん。ありがと、パールヴァティー。邪魔してごめんね。」 初めての任務で勝手が分からず、同じ愛を司るパールヴァティーに同行し、仕事を見せてもらっていたのだ。 「アゴス、疲れてない?空中浮遊って初めてでしょ?」 〈平気ですよ。普通に歩くのと同じ感覚ですから。〉 「そう?じゃあ、私の任務地に行こうか。まずは1年ぶりの日本から。」 「あら、もう日本に行くの?あの国は忙しいわよ~。」 「ほんと?あ、京都だけでもたくさんあったもんね、お寺とか神社。もしかして日本があるから任務地が少ないの?パールヴァティーに比べたら凄く少ないわよね?」 「それもあるけど、初任務だから少なめにしたのよ。」 「そっか……。ん~、先に他の国やっちゃおうかな。えっと、オーストラリア行こっ。」 幸せそうな笑顔を見せるシルビア。 シヴァに理由を問われ、新婚旅行の地だと教える。 .
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