二人の伝記

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どこにあったのか、街中を追跡しているシーンやジャンプしているシーン。 驚異的な性能が映し出されていた。 次いで、当時ナイト財団が手掛けていたドリームカーの事も調べられ、人格を持つコンピュータの存在が明らかとなった。 「すごいわねぇ。貴方も最先端行ってたけど、今の時代じゃ簡単に調べられるのね。」 「それはほら、科学も進歩していますから。私はもう時代遅れですね……。」 落ち込みかけたシャスタをシルビアが励ます。 「そんな事ないわよ。世間の科学はまだ私達に追いついていないわ。貴方は知識の神としてこれまで以上に膨大な知識を持ってるし……私だって世間の科学者には負けていない。全然時代遅れなんかじゃないわよ。」 自慢のボディと頭脳はまだまだ最先端を行っている。 そう聞いたシャスタが笑顔になる。 「なあに、その顔。最先端を行ってたのはナイト2000でしょ?貴方はもう完全な人間なのに。」 くすくす笑う彼女に照れるシャスタ。 「私の自慢でしたからね。でもここまで掘り出されるとは思っていませんでした。詳しく書きすぎたんでしょうか。」 「そうね。でも良いじゃない。私達の思い出だもの。私達の長~い歴史……。」 ふふっと笑って寄り添うシルビア。 そうですねと微笑み彼女を慈しむ。 .
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