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次に武器を使う部門。
シャスタの棒術が披露される。
神器を棒に変形させて構えるシャスタ。
黄金の棒にざわめく人々だったが、演武が始まるとざわめきはなくなった。
まるで身体の一部であるかのように棒を操るシャスタ。
隙のない、猛々しい棒術だった。
そしてシルビアの剣術。
神器を細めの柳葉刀にして構えるシルビア。
チャイナ服にぴったりな中国刀の一種である。
またもや黄金の武器にどよめくが、写真集にも載っている二刀流だ。
生で見られるチャンスだと静かになる会場。
その中で繰り広げられるのは剣の舞い。
相手をするシャスタがいない分、いつもより激しさがあった。
シャスタを傷つける心配がない為、実力の全てを出して技を繰り出す。
審査員達は審査も忘れて見入っていた。
最後に組み手部門。
これは試合形式で行われる。
対戦相手に攻撃の隙を与えず圧勝するシャスタ。
こうして二人は演武の大会を終えた。
結果は勿論優勝だ。
参加した部門は全て優勝し、優勝杯と賞金を手に大満足で帰宅する二人だった。
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