新年のお仕事

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「あー、何か分かったぞ、お前の任務地。シャスタと行った事のある国なんじゃねぇか?」 「え……?あっ、ほんとだ!わ、そうだったんだ!」 「そうよ~。愛を司る女神だもの、シャスタとのラブラブな思い出のある国が良いと思って決めたのよ。」 「やん、張り切ってやっちゃう!行こっ、アゴス!」 嬉しそうに下界に降りて行くシルビア。 笑って見送ったパールヴァティーも次の任務地へと降りて行った。 「やっぱ暇だ……。仕事した方が良かったか……?」 残されたシヴァが子供達相手につぶやいていた。 それから数日をかけて他の国々を廻り、残すは日本だけとなった。 「まずは北からやっちゃおうか。行くわよ、アゴス!」 〈了解!〉 そう言って日本最北端の神社へ向かう。 神通力で姿を消し、空中浮遊するアゴスに乗った女神シルビアが人々を眺める。 縁結びの御守りには念を注入済みだ。 お参りする人々の祈りが聞こえ、恩恵を施す。 全ての祈りは聞こえないが、本気で恋愛を望む人の声は聞こえるのだ。 「シルビア!もしかしてここで終わりですか!?」 慌てた様子のシャスタがフィリアと共に現れた。 .
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