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「先生、普通にして下さいね。他の保護者と区別しないようお願いします。」
「子供達も同様にお願いします。悪い事をしたらちゃんと叱って下さい。」
普通に育てたいからとシルビアとシャスタに言われ、頷く教師。
教育者たるもの差別は言語道断。
普通に接すると決意する。
「マティアス、眼と腕は増やしちゃ駄目よ?他の子が怖がるといけないから。」
「うん。増やさない。」
「約束ね。それから二人共、格闘は身を守る為だけに使う事。喧嘩に使ったら承知しないわよ。」
「はい。自分の身を守る為と、人助けの為に使う。」
「うん。ナイト家の一員として絶対守るよ。」
「よ~し、それでこそママの息子よ。じゃあ、頑張っておいで。」
頷いた息子達が子供達の輪に入る。
タナトスも後を追いかけ、セフィーナも行こうとして声を上げた。
「あっ、ファルミナ!」
「なにぃ!?何でファルミナが居んだよ!」
少し前にヴィシュヌ夫妻が連れて来たと説明する教師。
「うわ、ここまで張り合わなくても良いのに。何も同じ学校に入れなくても……。」
「あの野郎……。文句言って来る!」
そう言って姿を消すシヴァ。
目の前で見た教師は本当に神なんだと改めて思っていた。
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