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「シヴァったら、帰ってからにすれば良いのに。どうする?先に帰る?」
「先に帰ったら怒るんじゃない?」
「戻るまで見学してましょうか。子供達の様子も見たいですし。」
どうぞと教師に勧められ、シヴァが戻るまでの間見学する事にした。
親の心配もそっちのけで、子供達はすぐに馴染んで楽しく学んでいる。
数分後シヴァが戻り、6人の親達が帰路についた。
「ったく、天界に住んでるくせによ。わざわざ下界の学校に入れんなっつーの。」
ぶつぶつ言っているシヴァに苦笑して。
散歩を楽しみながら高校の前を通る。
グラウンドを見ると生徒達が体育の授業をしていた。
そこに一際目立つ美少女を発見する。
その姿に似合わず飛び抜けた運動能力を見せつけている少女。
14歳になったディアである。
「あの子ったらほんと目立ちたがり屋ね~。おじいちゃんの遺伝子受け継ぎまくりよね。」
クスクス笑ってその様子を眺めるシルビア達。
「おじいちゃーーん。」
その存在に気づいたディアが笑って手を振っている。
手を振り返すと黄色い声が上がった。
美形の神々は思春期を迎えた子供達には堪らない存在なのだろう。
「ディア!真面目に授業受けるんですよ!」
困っている教師を見てシャスタが叫ぶ。
は~いと笑うディアと、慌てて口をとじる生徒達。
笑って手を振り帰って行く6人。
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