ガルダとディアのすれ違い

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「よ~し、今日はここまで。上達したわね、ディア。」 「ありがとうございます、師匠。」 えへっと笑うディア。 帰宅後のトレーニングを終え、汗を拭きながら会話する。 「最近修行に精が出てるけど、何か目標でも出来たの?大会にでも出るつもり?」 「あ、それも良いかも。大会で優勝くらいできなきゃ務まらないよね。」 「なあに?FLAGの任務の事?」 「それもあるけど、人間より弱くちゃ女神になれないでしょ?」 きょとんとするシルビア。 「女神になりたいの?そんな簡単になれるもんじゃないでしょ?」 「結婚したらなるじゃない。ナンシーお姉ちゃんみたいに。」 「え、あれ……?もしかしてガルダの事……?」 当たり前でしょ~と頬を膨らませる。 「好きな子できたんじゃないの?」 「何で?フィアンセいるのに出来るはずないでしょ。」 やっぱり本気のディアだった。 「じゃあ何でガルダを避けてるの?怒らせたんじゃないかって心配してたわよ?」 ガルダが木の上から見ていた事を教えると真っ赤になった。 「やだ、恥ずかしい、変な顔とかしてなかったかな……。」 そのテレテレぶりを見て、本当に恋をしている事が分かった。 避けている理由は恥ずかしいからだと言う。 .
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