ガルダのプロポーズ

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流れる涙を指で拭き取り、上を向かせて視線を合わせる。 「愛していると気づいたから……。ディアにボーイフレンドができたかもと聞いて……相手の男に嫉妬して気づいたんです。まさか子供に心を奪われるとは思わなかった……。」 気づいた時、自分で自分が信じられなかった。 「ガルダから見たらママでも子供でしょ?子供すぎてごめんね。たった14年しか生きてないし。」 ぷくっと膨れたディアの頭を、笑ってガルダが撫でる。 「子供でも愛してるんですよ。ディア、返事は……YES?」 ハッとしたディアがこくこく頷いた。 その彼女の左手を取り、薬指に指輪をはめる。 「ちゃんとした婚約指輪です。正真正銘、本物のフィアンセですよ。」 再び涙を流したディアがクチバシに口づけた。 「嬉しい……けど……2年しないと分からないんでしょ……?ペアになれるかどうか……。」 「違っても結婚はできるでしょう?まあ、ディアの気持ちが変わらなければですけど。」 「変わらない!絶対変わらない!ディアは……ガルダのお嫁さんになる!」 抱きつくディアを抱き締めて。 頭を撫でながらガルダが囁く。 「ディア……早く大人になって下さいね……。大人にならないと……愛してあげられませんから……。」 その意味を理解し赤くなる。 .
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