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「お、大人だもん。もう……赤ちゃんだって産めるし……。」
「え、そうなんですか?じゃあ、愛しちゃっても?」
戸惑うディアをベッドに寝かせ、目を見開く彼女を見下ろして。
怯えるディアにくすくす笑う。
「冗談ですよ、おませさん。16になったら愛してあげますからね。」
「ガ、ガルダの馬鹿!キ、キスも出来ないくせに!」
からかわれたと知り、頬を膨らます。
「キス……ですか。」
フッと笑ったガルダがディアの目をふさぐ。
何をするのか聞こうとして口をふさがれた。
「ん、ガ、ガルダ?や、んっ……」
口の中に侵入してきた柔らかく弾力のある物体。
その動きが力と思考能力を奪い取る。
もがいていたディアの力が抜け、ぐったりしたのを見て慌てるガルダ。
「わ、だ、大丈夫ですか!?て、手加減忘れて、こ、子供だという事忘れちゃって、」
ガルダの声を聞き、重い瞼をトロンとしたまま持ち上げる。
視界に入ったのは慌てている様子の男性だ。
人間の……男!?
「やーーっ、ち、痴漢!?こ、この!」
正気に戻ったディアがパンチを繰り出した。
軽く受け止めた男が苦笑する。
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