ガルダのプロポーズ

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「いきなりパンチですか?怖いフィアンセですね。」 「え……、えっ!?ガ、ガルダなの!?」 「他に誰がいるんですか?キスしてパンチじゃ先が思いやられますね。」 笑うガルダに茫然として。 「な、何で人間に……?」 「愛し合うのに嘴と翼は邪魔でしょう?キスなしでやっちゃっても?」 ぶんぶん首を振る。 「そ、それは嫌だけど、で、でも、何で急に人間……?」 「別に急にって訳じゃありませんよ?何回かこの姿に化身した事もありますし。人間の姿じゃなければ恋愛は難しくてね……。」 それを聞き、またもや頬を膨らます。 「え、何で膨れて……?こ、この顔が気に入らないとか……?」 「女がいたんだ……。ディア以外の女とラブラブでイチャイチャしてたんだ……。何回も愛し合ったんだ……。」 嫉妬する彼女が愛しくて。 抱き寄せ頭にキスをした。 「ディアが生まれるずーっと前の話ですよ。もう何千年も女性を抱いていません。」 言われて改めて思った。 彼は天界に住む聖鳥ガルダ。 何億年も生きている不死の男だ。 「ガルダ……本当にディアで良いの……?14歳の子供のディアで……。」 不安そうに尋ねられ、微笑みを返す。 .
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