ガルダのプロポーズ

12/21
前へ
/463ページ
次へ
夕食の席に現れたディアはずっとにこにこしていた。 「ディ~ア、何か良い事でもあった~?」 ニッと笑ってシルビアが尋ねる。 「うん!ガルダと婚約したの!」 嬉しそうに話すディアに、ティムがため息をつく。 「してただろ?っていうか、いい加減大人になれよ。子供相手の約束、いつまでも信じてんなよな。お前のフィアンセの話、呆れられてんだぜ?」 「何よそれ。呆れてるって誰がよ。」 「お前を狙ってた男達。フィアンセがいるからってふられた奴が俺の所に来るんだよ。事実を確かめにな。ま、俺もそいつら気に食わないから事実を話してやるんだ。呆れてお前の事すっかり諦めるんだぜ?」 「だったらティムが原因じゃないの。まあ、私はその方が良いけどね。ガルダ以外の男なんか要らないもん。」 「だからさぁ、まあ俺も原因の一つだけど、お前……ちょっと可哀想な子に見られてんだよ。もう、ふる理由変えろよな。俺、恥ずかしくて。」 「自分で蒔いた種でしょ。変えるつもりないからね。ちゃんとプロポーズもされたし、婚約指輪も貰ったし。」 驚く家族達に、へへっと笑って指輪を見せる。 .
/463ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加