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夕食の席に現れたディアはずっとにこにこしていた。
「ディ~ア、何か良い事でもあった~?」
ニッと笑ってシルビアが尋ねる。
「うん!ガルダと婚約したの!」
嬉しそうに話すディアに、ティムがため息をつく。
「してただろ?っていうか、いい加減大人になれよ。子供相手の約束、いつまでも信じてんなよな。お前のフィアンセの話、呆れられてんだぜ?」
「何よそれ。呆れてるって誰がよ。」
「お前を狙ってた男達。フィアンセがいるからってふられた奴が俺の所に来るんだよ。事実を確かめにな。ま、俺もそいつら気に食わないから事実を話してやるんだ。呆れてお前の事すっかり諦めるんだぜ?」
「だったらティムが原因じゃないの。まあ、私はその方が良いけどね。ガルダ以外の男なんか要らないもん。」
「だからさぁ、まあ俺も原因の一つだけど、お前……ちょっと可哀想な子に見られてんだよ。もう、ふる理由変えろよな。俺、恥ずかしくて。」
「自分で蒔いた種でしょ。変えるつもりないからね。ちゃんとプロポーズもされたし、婚約指輪も貰ったし。」
驚く家族達に、へへっと笑って指輪を見せる。
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