ガルダのプロポーズ

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「ほ、本物!?ガルダ、本気でディアと!?ママ、ペアかどうか分かったの!?」 ソフィアが慌てていた。 「まだだけど、違っても良いんですって。先の事より今の気持ちが大事らしいわ。」 「おばあちゃん、婚約の事知ってたの?」 「貴女が寝てるうちにガルダと話したの。誠実なガルダだから、ディアのこと大事にしてくれると思うわよ。」 嬉しそうに頷くディアを見て、父親のマルクが口を開く。 「パパは反対しないけどね。大人になったら辛い事もあると思うぞ。昔のおばあちゃんみたいに……。」 「昔のって、クレルモンの?何で?ガルダは身体があるよ?ハグだって出来るし。」 コンピュータと愛し合っていたクレルモン時代。 触れ合えない事に苦しんだ事もあった。 「キスできないでしょ?やはりキスができないとね……。」 シャスタが当時を思い出し、表情を暗くする。 ここは挨拶代わりにキスをする国だ。 シルビアは絶対に挨拶のキスはしなかったが、シャスタとも出来ないため物足りない生活をしていた。 「ふふ、今じゃシャスタのキスがないと死んじゃうかも。キスは愛情表現には欠かせないから……。」 シルビアの言葉にきょとんとする。 .
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