新年のお仕事

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「あ、はは、ついうっかり……。で、でも大丈夫だと思いますよ、神主さんですし。」 「まったく……。私の仕事を増やさないでよね。」 ため息をつき、姿を現す。 チャイナドレスを着た美しい女神に見惚れる神主。 「初めまして、愛を司っている女神シルビアです。あ、他言無用でお願いしますね。」 「はい、神々にお会いできて光栄です……。」 言いながら、首を傾げる。 良く見れば見覚えのある二人だ。 「あ……れ……?もしかして……シヴァ神と女神ドゥルガーでは……?」 「わ、ご存知でしたか……。神になる前の生活をそのまま続けているんですよ。」 「大好きなFLAGから離れられなくて。あ、依頼があれば引き受けますよ。」 無言のままこくこく頷く神主。 自分の知っていた人物が神だったのだ。 言葉が出なくて当然だ。 「あ、それでOKなんですか?」 その質問にきょとんとする神主を見て、シルビアがため息つく。 「まだ話してないのね?もう、シャスタったら……。」 「いや、でも、腰を抜かしちゃいましたし、話す間もなくシルビアが来て……。」 「じゃあ私から話すわ。神主さん、ペット同伴でお参りしたいんですけど、黒豹でも大丈夫ですか?」 一瞬、その質問の意味が分からなかった。 理解した神主がこくこく頷く。 .
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