31人が本棚に入れています
本棚に追加
/463ページ
「あ、はは、ついうっかり……。で、でも大丈夫だと思いますよ、神主さんですし。」
「まったく……。私の仕事を増やさないでよね。」
ため息をつき、姿を現す。
チャイナドレスを着た美しい女神に見惚れる神主。
「初めまして、愛を司っている女神シルビアです。あ、他言無用でお願いしますね。」
「はい、神々にお会いできて光栄です……。」
言いながら、首を傾げる。
良く見れば見覚えのある二人だ。
「あ……れ……?もしかして……シヴァ神と女神ドゥルガーでは……?」
「わ、ご存知でしたか……。神になる前の生活をそのまま続けているんですよ。」
「大好きなFLAGから離れられなくて。あ、依頼があれば引き受けますよ。」
無言のままこくこく頷く神主。
自分の知っていた人物が神だったのだ。
言葉が出なくて当然だ。
「あ、それでOKなんですか?」
その質問にきょとんとする神主を見て、シルビアがため息つく。
「まだ話してないのね?もう、シャスタったら……。」
「いや、でも、腰を抜かしちゃいましたし、話す間もなくシルビアが来て……。」
「じゃあ私から話すわ。神主さん、ペット同伴でお参りしたいんですけど、黒豹でも大丈夫ですか?」
一瞬、その質問の意味が分からなかった。
理解した神主がこくこく頷く。
.
最初のコメントを投稿しよう!