深夜のデート

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「ガルダ大好き。私も会いたかったの。来てくれてありがとう。」 「どう致しまして。それより出発しますよ。その格好で良いんですか?」 「んー、良い。早く行こっ。」 「はい。さて、背中に乗りますか?それとも抱っこ?」 「お、お姫さま抱っこが良い……。」 愛する人にされるお姫さま抱っこ。 思春期を迎えた女の子の憧れだ。 「ではディア姫。私の首にお掴まり下さい。」 えへっと笑い、抱きつくディア。 ふわっと横抱きにされ、窓から飛び出した。 「どこ行くの?」 「海なんかどうです?」 「うん。ガルダと一緒ならどこでも良い。」 ははっと笑い、海岸に降りる。 砂浜に腰を降ろし、いろんな話をした。 結婚は2年後で、女神になっても下界の生活を続け、大学を卒業したらナイト家の一員としてFLAGの任務をする。 多分戦いの女神になるだろうと言われ喜ぶディア。 祖母の血を受け継ぎ、バトルは好きな方だった。 「早く結婚したいな~……。結婚して~……ガルダの子供を産んで~……ずっと……ラブラブで……」 「ディア……?」 言葉の途絶えたディアの顔を覗き込むと、静かな寝息を立てていた。 .
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