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「夜風は身体に毒ですね。お送りしましょう、眠り姫……。」
眠ったままのディアを横抱きに、ふわりと上昇する。
ディアの部屋に窓から入り、彼女をベッドに寝かせた。
頭を撫で、化身して口づける。
「おやすみ、私のディア……」
最後にと、もう一度口づけると首に抱きつかれた。
起きたのかと思ったが、彼女は眠ったままだった。
その腕を外そうとした時、彼女の寝言が聞こえてきた。
「やだ……行かないで……ガルダ……愛してる……」
どんな夢を見ているのか、涙が滲んでいた。
フッと笑い、ベッドに入り抱き締める。
「どこにも行きませんよ。愛しいディア。愛してる……。」
ちゅっと口づけ、そのまま彼女を抱き締めて。
その心地よい温もりに、いつしかガルダも眠りに落ちていた。
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