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「ディア!いい加減起きろよな!」
バンッとドアが開かれ、ティムが怒鳴り込んで来た。
「お前が来ないと朝飯食えないだろ!?」
布団を剥ごうとして固まった。
同じく固まっている男が布団の中にいた。
「だ、誰だお前!よ、夜這いか!?」
「や、ち、違いますよ!?つい眠ってしまっただけで、よ、夜這いだなんて、そんな、」
「つーかそっから出ろよ!」
「んー……うるさいわねぇ……。あ……おはよう、ガルダ……。」
目をこすり、微笑むディア。
「お、おはよう……。」
「はあ!?ガルダ!?って事は……やったのか!?お前、やられたのか!?」
「は……?なに言って━━きゃあ!何でガルダが一緒に寝てんの!?やだエッチ!」
その言葉にショックを受けて、ベッドからずり落ちる。
そのまま落ち込み項垂れた。
「お前……フィアンセに言い過ぎじゃないか……?」
「え……、あ、そうだ!昨日正式に婚約したんだった!ごめんね、ガルダ。」
「キ……キス以上の事しといて……人を痴漢みたいに言うなんて……」
つぶやいた言葉で昨日の事を思い出し、ぼふっと真っ赤になる。
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