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「言いたい事があるなら言ってみろ……。」
ギロッとマルクに睨まれ、ついに来たかと覚悟を決める。
まずは挨拶しなければと口を開いた。
「あ、あの、ディ、ディアを、私にくだ」
「違ーーうっ!今朝の事だ今朝の事!いつの間に入り込んだんだ!?子供相手に何してんだよ!」
「何で寝坊したの!?疲れるような事されたの!?16まで駄目だって言ったでしょ!」
堰を切ったように怒鳴り出す父と母。
「し、してないもん!デートしただけだもん!」
「お互いに寝つけなくて……よ、夜のデートを……。」
「子供をそんな夜遅くに連れ出すな!ディアはまだ14歳なんだぞ!?ちゃんと考えて行動しろ!デートするなら夜中はやめろ!子供が相手だって事忘れるな!それが出来ないなら……婚約は認めないからな!」
こくこく頷く二人。
「間違いも絶対起こさないでよ!?ディアが壊されたら堪んないわ!」
「そ、それは絶対しません。大事にしますよ……愛していますから……。だから……その……私にディアを……ください……。」
頭を下げるガルダと、父親の返事を不安そうに待つ娘。
フッと息を吐き、マルクが返答する。
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