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「はぁ……公衆の面前で恥ずかしい……。ガルダ、私も行くね。送ってくれてありがと……。」
そう言ってディアも校舎に入って行った。
「え、ディア……?い、今、冷めた目で……。ヴィシュヌさんがエロ話なんかするからですよ!き、嫌われたらどうするんですか!?」
「私以上にエロを披露しといて人のせいにしないで下さい。大丈夫ですよ。彼女の一途さはシルビアさんに負けていませんから。口約束は5年前でしょ?貴方はともかく、ディアはずっと本気で想っていた訳ですからね。」
確かにそうだとほっとする。
「お父様。私、遅刻してしまいます。」
「わあっ、忘れてた!む、娘の前でエロ話を……。ち、父親失格……。」
「そんな事より学校に連れて行って下さい。一人で行ってもよろしいんですか?」
およそ5歳とは思えぬ少女の台詞に唖然とする生徒達。
だが、遅刻と言う彼女の言葉に慌てて校舎に走った。
「ガ、ガルダ、乗せて行って下さい。」
仕方ないですねと了承したガルダの背に乗って、キンダーガーテンへと向かう。
遅刻した事を謝罪して、娘を預けて天界に帰るヴィシュヌ神。
ディアの様子が気になったガルダは、鷲の姿で彼女の校舎に戻った。
教室を覗き、笑顔で手を振られ、ほっとして天界へと戻って行くのだった。
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