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ホームルームを終え、帰り支度をしていたディアが窓の外にガルダを発見する。
満面の笑みで手を振り、急いで階段を駆け降りた。
校舎から飛び出して来たのはすっかり女性らしくなったディア。
腕を伸ばす彼女を着地もせずに抱き上げ飛び行くガルダ。
「何かいつも以上にラブラブだな。」
ごろごろしているディアが見え、ジェイクがティムに話し掛けた。
「あー、今日誕生日だからな、俺達……。」
「あ、そう言やそうだったな。恋人達には特別な日って訳か。はは、そりゃ頷ける。」
笑うジェイクをどんよりした目でティムが見る。
「な、何だよその目。」
「あいつ……女になるんだぞ……。」
「は?意味分かんねぇし。」
「ヤるんだよ!今日ガルダとヤっちまうんだよ!くっそーっ!あいつに先越されるなんて腹が立つ!」
「ヤ、ヤるって、あ、アレか!?」
ブッと鼻血を吹き出して。
ついでに股間も膨らんで。
恥ずかしそうにうずくまる。
今日は16歳の誕生日。
2年経っても変わらずラブラブだったガルダとディア。
二人が正式なペアかどうか判明する日でもあった。
「違っても愛してるからね。」
「私だって愛してますよ。」
「うん。ガルダ、大好き。」
ちゅっと嘴に口づけて。
頬ずりしながら自宅に向かう。
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