夫婦の名乗り

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ディアとガルダが顔を見合わせる。 ポッと赤くなるディア。 「わ、私もシャワーしよ!ド、ドレスに着替えなきゃ!」 「それじゃ私も一度天界に帰りますね。また後で会いましょう。」 えっと驚いた顔をする。 今日はずっと一緒にいられると思っていたのに。 「そんな顔しないで。プレゼントを持って来るだけですから。」 「うん。じゃあ、部屋で待っててね。」 そう言って別れる二人。 部屋に戻ったディアはベッドの上にドレスを用意してバスルームに入った。 シャワーを終えて出て来ると、ガルダがベッドに腰掛けていた。 「ガルダ、ここにあったドレスは?」 置いておいたドレスが見当たらない。 「必要ないので片付けました。」 「どうして?誕生パーティーで着るのに。」 「私のプレゼントを身に着けてもらうんですよ。」 「え、もしかしてドレスなの?わ、どんなドレス?」 「サルワール・カミーズ。インドのドレスです。」 そう言って取り出したのは赤いドレス。 チャイナ服に似た上下のドレスだ。 「綺麗……。ありがとう、ガルダ。」 嬉しそうに微笑むディア。 そんな彼女に化身して歩み寄る。 .
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