31人が本棚に入れています
本棚に追加
「ディア、愛してる。」
「うん。私も愛してる。」
口づけを交わし、微笑むディアだったが……
「ガルダ……?」
「ん……もう少しだけ……。」
抱き締める力が強くなり、首筋にキスが降りて来た。
「ね……今はやめて……。準備もあるし……」
このまま愛されたいが、そういう訳にも行かない。
ガルダもそれは理解している。
「ふ……ぅ……早く愛したい……。ディア……愛しいディア……。」
ギュッと抱き締め欲望を抑える。
気持ちを落ち着かせたガルダに微笑むディア。
「私も愛されたい。たくさん愛してね。」
「煽らないで下さいよ。解禁日当日がこんなに苦しいとは思わなかった……。」
許可されたのは20時以降。
それまでは家族と誕生パーティーを楽しむ事。
それが約束だと言われている。
「ドレス着ちゃうね。このままだと苦しいでしょ?それとも……楽になりたい?」
ガルダに手を伸ばすディアだったが、その手を掴まれ制止された。
「駄目ですよ。触れても良いのは20時を過ぎてから。」
「ケチ~。愛したいのに~。」
そこに触れたのは婚約したあの日だけ。
欲望を抑えている為、刺激は厳禁だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!