夫婦の名乗り

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彼に愛されながらいつも思っていた。 我慢しているガルダを楽にしてあげたいと。 いつか受け入れる彼自身を愛してあげたいと。 「そんな事言って、見たら怖くなるんじゃないですか?男の人の、見た事ないでしょ?」 「あ、あるもん。パパの見た事あるもん。」 笑って頭をぽんぽん叩く。 ぷくっと膨れたディアに笑いながら謝って。 「普段のものと違って別物ですよ?見て驚かないで下さいね。」 それを聞き、怯えた表情を見せる。 「嫌なら見なくても良いんですからね?怖がらせたくありませんし……。」 言いながら頬に口づけて。 「ほら、早くドレスを着て見せて下さい。パーティーが始まっちゃいますよ。」 うんと頷きドレスを着る。 着終えたディアがくるりと回って感想を求めた。 「綺麗ですよ……。すごく綺麗だ……。私の……愛しいディア……。」 ドレスのせいか、いつもより大人びて見える。 そんな彼女を抱き寄せ口づける。 キスを終えてガルダが離れると、ディアの首には黄金の首飾りが着けられていた。 そのプレゼントが見たくて姿鏡の前に走る。 .
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