31人が本棚に入れています
本棚に追加
彼に愛されながらいつも思っていた。
我慢しているガルダを楽にしてあげたいと。
いつか受け入れる彼自身を愛してあげたいと。
「そんな事言って、見たら怖くなるんじゃないですか?男の人の、見た事ないでしょ?」
「あ、あるもん。パパの見た事あるもん。」
笑って頭をぽんぽん叩く。
ぷくっと膨れたディアに笑いながら謝って。
「普段のものと違って別物ですよ?見て驚かないで下さいね。」
それを聞き、怯えた表情を見せる。
「嫌なら見なくても良いんですからね?怖がらせたくありませんし……。」
言いながら頬に口づけて。
「ほら、早くドレスを着て見せて下さい。パーティーが始まっちゃいますよ。」
うんと頷きドレスを着る。
着終えたディアがくるりと回って感想を求めた。
「綺麗ですよ……。すごく綺麗だ……。私の……愛しいディア……。」
ドレスのせいか、いつもより大人びて見える。
そんな彼女を抱き寄せ口づける。
キスを終えてガルダが離れると、ディアの首には黄金の首飾りが着けられていた。
そのプレゼントが見たくて姿鏡の前に走る。
.
最初のコメントを投稿しよう!