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「綺麗……格好いい……。ありがとうガルダ……。」
それは鷲を象った豪華な首飾り。
鷲の眼にはエメラルドが入っている。
「黄金は私の肌の色で……赤は翼の色。エメラルドはディアの誕生石ですが、今日は私の色に染まってもらいますよ。」
鏡の中の赤いドレスを着たディア。
ガルダにキスされながら、装飾品で飾り付けられていく。
耳にピアス。
手にはパンジャ。
手首にバングル。
二の腕にはアームレット。
そして足首にアンクレットが着けられた。
「こ、こんなの貰えない!」
「なぜ……?プレゼントが気に入りませんか……?」
アンクレットを着け終えたガルダが悲しそうにディアを見上げる。
「こ、高価すぎるもん!こんな豪華な宝石、貰えない!」
16歳には豪華すぎる装飾品。
イミテーションではなく全てが本物の宝石なのだ。
しかもその装飾は素晴らしく、名門貴族が身につけるような代物だった。
見た目からも分かるように、その価値は婚約指輪とは比較にならない。
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