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エルフを選ぼうとしたものの、説明欄に『魔法防御』と書かれているので慌ててミュッテに変える。
ミュッテという種族は、動物種族らしくて猫耳やらウサ耳やら犬耳が並んでいた。
やはり、ここは猫かなぁと思って私は猫をセレクト。
兎やら犬もいいのだけれども、あの長い尻尾は譲れないものがある。
そして、種族を選ぶと容姿を決定する画面が出てきた。
性別を選ぶ画面も出てきて、迷わずに男を選んだ。
理由は、もちろん男だったらホストじゃなくても土木で働けたからだ。
女が土木で働こうものなら、即効で書類を投げられたから。
悔しくて悔しくてしょうがなかった。
なので、できれば男になって女では味わえない感覚を味わってみたい、そういう欲望もあるので迷わずに男をセレクト。
そのまま、好みの鋭い涼しい目にして、体も細マッチョにし、身長も高く設定した。
けれども、イケメンに猫耳がついているのも何故だかシュールだ。
試しに犬耳にしたけれども何故だか違う感じがして。
プレミアムになると狼耳と熊耳も選べると聞いたので試すけれども、何処か微妙。
イケメンなのに可愛らしい耳が付いている事に抵抗があった……。
なので、身長を一番低くし、目は大きく調整した。
ここまでやると、何故かニューハーフのように見えてしょうがないので、少し眺めると頬が痩せこけて男性的な事がわかり、頬を膨らませた。
睫毛も長くし、鼻も高くしながら鼻腔を細くして……、口も小さくして、手足も微調整をくわえる。
何度も何度も微調整を繰り返して、時計を見るとここに来てから約4時間が経過していた。
頭が痛く、目がかすんで眠気がして体全体が気だるいものの、目の前には可愛らしい女の子と間違えそうな男の娘が立っていた。
「凄いですね、ここまで綺麗に男の娘を作った人は始めて見ました。プロトタイプは海外モデルの男性なので、こんなに変化できるものなんですね……」
受付のお姉さんは驚きながら私の作った力作のキャラを眺めていた。
髪型や目の色等は決めていなかったので、お姉さんにお礼を言ってから耳と尻尾は髪と同じ色にチェックを入れた。
髪型のほうは、ショートヘアも可愛いけれどもロングも似合い、どれがいいかなと迷ってしまう。
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