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一方の私は蒼と紅のオッドアイが珍しいくらいで、素肌は普通だし、髪だって真っ黒だ
八重歯が気になるぐらいで(爆)
母
「やっば、もう時間ないじゃん、車に乗って」
母と私は母が住む教職員寮を出て、すぐ近くの駐車場で母の赤い外車に乗った
外車だから左バンドルで私は右側の助手席に座りシートベルトをした
母
「飛ばすわ」
私は驚愕した
だって本当に車は魔法のように飛んだからだ
母
「しっかりつかまってなさいよ!!」
真理
「ねえ、何、何なのよ!?」
私は驚愕しながらも何処か冷めた視線で母を見た
母は当たり前のように飛んだ車を軽やかに操り、眼下に広がる市内一帯を飛ばした
怯えながら窓の外を見渡すと他の車も飛んでいる
真理
「ねえ、お母さん、ついこの間までこの車、普通に道路を走ってよね、私、夢でも見てるのかしら?」
母
「一般の高校に入学したばかりで助かったわ。入学式は終わってるけど、うちの星ヶ丘高校への編入もなんとかなったし。あんたもお父さんが亡くなってから意気消沈してたから、うちの星ヶ丘高校はきっとびっくりするわ」
私はここに至り、ここが。母の暮らす星ヶ丘市が普通じゃない町だって事に気がついたのだった
続く
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