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「……あ、れ?
苓華ちゃん…来てたんだ」
「あ、美羽ちゃんも来たんだ」
「うん。
ここ…ロキがお気に入りだったところだから…」
ロキくん。
美羽ちゃんもやっぱり寂しいみたい。
美羽ちゃんとは、ロキくんのことで色々あったけど…そんなことも思い出として喋れるぐらい今は仲良くなった。
これも、ロキくんのお蔭だよ。
「さ、そろそろ戻ろっか」
「…うん。
そう、だね…」
屋上を出て階段を下りながら少し二人で話をした。
ロキくん。
紫暢ちゃんは今もこの高校で教師をしてるよ。
苓(リョウ)くんも鶫ちゃんもそれに五紀さんも七希(ナツキ)ちゃんも八貴(ヤツキ)くんもロキくんのお父さんもお母さんもみんなみんな元気にしてるよ。
この前もロキくんの話を皆でしたけど…
やっぱり、ロキくんの話をするとどこか皆黙っちゃうんだ。
まだ皆、受け止めきれていないんだよ。
ぽっかり空いてしまった穴は4年と言う短い年月じゃ埋められないんだよ。
いつかこれが思い出になる日が来るのかな…?
そう、考えると少し寂しい…。
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