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――高校2年生の晩春。
「あ!また木羽くんたばこ吸ってる…」
いつもサボる木羽くんの居場所は屋上だった。
「う、うるせぇな…やめらんねぇの」
たばこを人差し指と中指ではさみバツが悪そうに顔をしかめる。
そのたばこを奪いポケットから灰皿を出していつものように潰す。
因みに、この灰皿は木羽くん専用。
だって、木羽くん灰皿は持たないんだもん。
なんだか私が灰皿係みたい。
ま、別に良いけど…。
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