知らなくて

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女の子だと分かりクラスの男子の黄色い歓声が聞こえてきた。 女子は少し残念そうに…でも、嬉しそうに転校生の方を見ている。 「じゃあ、名前言ってくれる?」 「はい。 丹桜美羽です。よろしくお願いします」 「丹桜の席は…十谷の前の席だ。 十谷、委員長として彼女を頼む」 「は、はい!」 丹桜さんが先生に示された席のところまで来る。 一瞬、私を見ているのだと思った。
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