知らなくて

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それから丹桜さんをきつく睨みつける。 「…なんでお前がここにいる」 いつも聞いている優しい木羽くんの声じゃない。 初めて聞く。 凄くどすのきいた低い声。 一瞬怖いと思った。 けど、丹桜さんは臆することなくうっとりと笑みを見せ人差し指を唇に当て目を細める。 「言わなくても…わかるでしょう?」 丹桜さんの綺麗な指が木羽くんの頬の髪を払いそっと手が頬に戻る。
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