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さやちゃんと話していたら、コンコン、と扉のノック音。
「はーい、どうぞ~。」
戸をガラっと開けて入ってきたのは、日本史教諭の織田先生だった。
「お疲れ~! 白石もいたんだ、ホイ、差し入れ!」
「いたのよ~。何なに? わっ、シュークリーム! 食べよ~!」
嬉々として差し入れの中身を確認したさやちゃんはご満悦。
「ありがとうございま~す! 織田先生もどうぞ、今コーヒー入れますね。」
「どもども~。」
そう言って織田先生はさやちゃんの隣の椅子に腰掛けた。
織田先生もこうやってよく差し入れを持ってきてくれる。
さやちゃんと同期の先生だ。
「何、また2人で女子会してた?」
仲いーな、と織田先生が微笑う。
「オレとも今度飲みに行こっ!」
ねっ!、と爽やか笑顔で誘われるけれど
いつものことだ。
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