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それからは顔は殴られ腹は蹴られ、意識が朦朧とするまでに滅茶苦茶にやられた。
「俺に気安く話かけんじゃねぇよ!ゴミが」
校舎裏から出ていく男子学生がそう吐き捨てた。その言葉を聞き終える前に意識が飛んだ。
「───丈夫…大丈夫?」
顔に冷たい物があたる感触で意識を取り戻す、そこにはブレザーの天使がいた。いや天使のような容姿の女の子がいた。次に冷たい物が濡れハンカチだと言うことに気付く
「っつつ…大丈夫だぉ、ありがとうこのハンカチ洗って返すぉ」
「…よかった…」
痛みでしばらく下を向いてしまい顔をあげたときにはその女の子はいなくなっていた、やる夫が顔をあげる前に女の子は、何かつぶやいたように聞こえたが何をつぶやいたかは聞き取れなかった。
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