アンラッキーセブン３

『素晴らしい考察です。深読みはこの先あなた方に不可欠な物となります。こちらもいい例となりました。ありがとうございます。その通り、二神双葉に言い寄る男性は幾多とおられました。恋人関係を結びたい者、愛人関係を結びたい者。男性からのアプローチは様々で懸命に振り向かせようと努力されていました。どうしてもと言われる贈り物は断る事が出来ず、全て受け取ったそうです。高価なアクセサリーや高級な車。それらは全て男性の愛と欲望でした』

　やはり二神双葉は魔性の女だ。

こんな女性がいるなんて、とも思う。

その中でチュニックワンピースの女は口に両手を当て、ほぅっと息をついているのを見てしまった。

確かにため息が出てしまうほどの内容だ。

羨ましいとでも思っているのだろうか。

しかし私は少しもそういう気持ちは生まれていなかった。

高価なアクセサリーをプレゼントされてもぴんとこないし興味もない。

車も免許がないしとわからないのだ。

もちろんプレゼントは素敵だ。

だが、付き合ってもいないのにそんな事ばかりだと物で釣ろうとしているとしか私には考えられなかったのだった。