半年後。

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身仕度を済ませて私と夏芽は慎の待つ車へと乗り込む。 「じゃあ病院まで頼む」 「かしこまりました、旦那様」 静かに車を走らせ始める慎。 「そうだ慎、最近未愛と仲良いみたいだね」 「…旦那様が多忙のため未愛さんが退屈しないよう、精進させてもらっています」 そうバックミラー越しに、夏芽を見ながら慎は答えた。 あれから慎は夏芽の前ですら、私を奥様とは呼ばなくなった。 未愛さんって呼ばれるのは少しくすぐったいけど、そっちの方が全然マシ。
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