半年後。

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「俺が仕事でいない間は、男は慎一人だし未愛を頼むよ」 そう言って夏芽は隣に座る私を右腕で抱き寄せる。 慎の前でも仮面夫婦…? そんな事を疑問に思うと、夏芽がその疑問に答えをくれた。 「ごめん、また見せしめしちゃった」 そう小声で私に耳打ちして、意地悪そうにわらった。 「慎はそんなんじゃ…」 「どうであろうと関係ないよ、未愛は俺のなんだから」 夏芽は流れる景色を見ながら確かにそう言った。
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